アタラシイアタリマエノカタチ


アタラシイアタリマエノカタチ

本展示展覧会「アタラシイアタリマエノカタチ」は、我々、京都芸術大学の大学院有志6名による関東分科会展示展覧会である。構成するメンバーの6名は専門分野だけではなく年齢や職業、国籍すらもバラバラとなっている。そしてなによりも、我々は新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19) の影響による大学キャンパス閉鎖により、入学直後からほとんど直接に会うことなく本企画を立ち上げ、推進してきた。 COVID-19 は人類にとって大きな危機だ。我々表現者や研究者にとってもこの疫病は全く他人事ではなく、単に直接的に心身の危険にさらされるのみならず、全世界的な経済の破綻によって表現・研究活動そのものにも強い制限がかかっている。また、厳しいソーシャルディスタンスの確保の必要性から個人と個人の繋がりが切断され、ソクラテスの時代からの芸術・学術の根幹たる「集う」という行為そのものが強く制約されてしまっている。この厳しい時期やその先の時代を考慮した時、この「個と全の断絶の経験」は重要なテーマとなるだろう。 本展示展覧会は、単に大学院らしい実験的な作品が並ぶといったものではなく、論文や作品発表といった、観客の期待する従来の枠組みすらも超越した全く新しいカタチを探ることをテーマとした。論文を執筆する若き芸術学者が作品を発表し、芸術作家が論文を発表する。それぞれ相互の発表が互いに干渉し合い、響き合う。また、それらはオンライン上の発表とも混じり合いながら、鑑賞者・閲覧者へと広がり「個」と「個」の繋りを再編していく。我々6 名は、本展示展覧会が、そういった野心的な発表の場となり、ここから何らかの新しい時代のヒントが得られることを望んでおり、2020年のこの時期に、この分断を乗り越え、あるいは乗りこなしながら、現在だからこその可能性を模索する中で、本企画、テーマに本気で向き合い取り組んだ。 是非、この展示展覧会から、あなた自身のアタラシイアタリマエノカタチを見つけていただければ幸いだ。

アタラシイアタリマエノカタチ

本展示展覧会「アタラシイアタリマエノカタチ」は、我々、京都芸術大学の大学院有志6名による関東分科会展示展覧会である。構成するメンバーの6名は専門分野だけではなく年齢や職業、国籍すらもバラバラとなっている。そしてなによりも、我々は新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19) の影響による大学キャンパス閉鎖により、入学直後からほとんど直接に会うことなく本企画を立ち上げ、推進してきた。 COVID-19 は人類にとって大きな危機だ。我々表現者や研究者にとってもこの疫病は全く他人事ではなく、単に直接的に心身の危険にさらされるのみならず、全世界的な経済の破綻によって表現・研究活動そのものにも強い制限がかかっている。また、厳しいソーシャルディスタンスの確保の必要性から個人と個人の繋がりが切断され、ソクラテスの時代からの芸術・学術の根幹たる「集う」という行為そのものが強く制約されてしまっている。この厳しい時期やその先の時代を考慮した時、この「個と全の断絶の経験」は重要なテーマとなるだろう。 本展示展覧会は、単に大学院らしい実験的な作品が並ぶといったものではなく、論文や作品発表といった、観客の期待する従来の枠組みすらも超越した全く新しいカタチを探ることをテーマとした。論文を執筆する若き芸術学者が作品を発表し、芸術作家が論文を発表する。それぞれ相互の発表が互いに干渉し合い、響き合う。また、それらはオンライン上の発表とも混じり合いながら、鑑賞者・閲覧者へと広がり「個」と「個」の繋りを再編していく。我々6 名は、本展示展覧会が、そういった野心的な発表の場となり、ここから何らかの新しい時代のヒントが得られることを望んでおり、2020年のこの時期に、この分断を乗り越え、あるいは乗りこなしながら、現在だからこその可能性を模索する中で、本企画、テーマに本気で向き合い取り組んだ。 是非、この展示展覧会から、あなた自身のアタラシイアタリマエノカタチを見つけていただければ幸いだ。

   石川宝|Takara ISHIKAWA
      修士課程1年生
   父の目
      2020
      写真9点/文章2点
      実作品(写真、木製パネル、SM)
      ミクスト・メディア
      15.7cm × 22.6cm 11点
   古澤 京子|Kyoko FURUSAWA
      博士課程1年生
   お月見登山のパラドックス−不要至急のアート論
      2020
      オフセット印刷
      実作品(タブロイド印刷、A4チラシ)
      ミクスト・メディア
      サイズ可変
   手塚 一佳|Kazuyoshi TEZUKA
      博士課程1年生
   和竿作品群、ナイフ作品群
      2020
      和竿作品群 ケース展示5点、空中展示3点/ナイフ作品群 ケース展示
      実作品和竿(竹、漆、絹糸、テグス、既製品アクセサリ、会場他作品)
      ミクスト・メディア
   武 欣悦|Xinyue Wu
      修士課程1年生
   水を掴む
      2020
      実作品(オーガンジー、パーチメントペーパー、蓄光粉、ブラックライト、扇風機)
      ミクスト・メディア
     サイズ可変
   シャンツァー・アルマ|Alma Schanzer
      博士課程1年生
   incarnari
      2020
      ミクストメディア3点、映像作品
      実作品(豚皮、生地、ミンクファー、作家自身の髪の毛 ほか)
     各40.0cm × 25.0cm ×23.0cm、映像(12分)
   北 桂樹|Keiju Kita
      博士課程1年生
   A.o.M (Aesthetics of Media) 
      2020
      ビデオインスタレーション、映像(60秒)
      実作品(モニタ、Apple iPhone、ラップトップPC、ウェブカメラ、アクリル板 ほか)
      ミクスト・メディア
     サイズ可変